天体望遠鏡用オートフォーカスの作成2(MyForcuserPro2:MoonLight互換)

モータケースが出来上がったので、次はプログラムと基板

Arduinoの準備

 「Arduino」→「SoftWare」から「Arduino IDE 1.8.13」をダウンロード。

ここからArduino - Home

 インストール後、でAVRボードライブラリーを最新のものに

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        検索に[Nano」でArduino AVR Boardsをインストール(右下赤枠に「インストール」と出る)

●プログラム入手(Arduinoではスケッチというらしい)

 オープンソースで「MyForcuserPro2」があるのでこれを使用・・・と思いきや

 何落とせばいいかさっぱりで「偉大なるノッポとプリン」さんのページに

 「KFocuserMini2」があった。

norikyu.blogspot.com

 すごいね、こういうのできるって・・・

 これを流用したほうが早い。理解できるまで相当時間かかるのは間違いない。

 但し、LCD側?のライブラリも追加が必要な場合もあるので、その時はこの手順で。

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       ↑[SSD1306Ascii]をインストールする(たぶんI2C通信で文字とか表示するのに必要なのかも)

 

必要なライブラリーとかダウンロードしたらスケッチ本体の入手。

「KFocuser_mini2」をダウンロードして圧縮ファイルをそのままライブラリーに追加

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圧縮ファイル(Zip)保存先は任意

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        追加されていると、「ライブラリーをインクルード」→「KFcuser_mini2」が出てくる


今回使用するステッピングモータが違うので、一応スケッチを確認しておく。


Arduinoプログラム/スケッチから(KFocuser_mini2タブ)

<<モータドライバーへの信号出力>>

#define myDir     2→D2

#define myStep    3→D3 MODE4

#define mySLP     4→D4 MODE3

#define myRST     5→D5 ※使っていない?と思う(割付けだけ)

#define myM2      6→D6 ※使っていない?と思う(割付けだけ)

#define myM1      7→D7 MODE1

#define myM0      8→D8 MODE0

#define myEnable  9→D9


<<操作用のハードボタン>>

#define PUSHSW0 A1    // モード変更

#define PUSHSW1 A0    // スピード変更・決定

#define PUSHSW2 A3    // UP

#define PUSHSW3 A2    // DOWN

ボタンの配線を間違った場合、#Define PUSHSW0~3の割り付け[A1~A3]を変更すればいい。
<<表示器の信号出力>>(I2C通信)

A4(SDA)

A5(SCL)


使う表示器のI2Cアドレスが 0×3C であることを確認して、違うアドレスであれば#define I2C_ADDRESS 0x3C←ここのアドレス値を書き換えればいい。
この辺の仕組みが分かってしまえば、ある意味対応できるモータドライバーや表示器は何でもいい?ことに・・
モータ出力はA1/A2とB1/B2で接続するとして
PCとArduinoをUSBで接続

ボードタイプ・プロセッサー・シリアルポートを設定して書き込み処理実行

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●回路図 大体こんな感じで。

 (1)ArduinoNanoは

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(2)モータドライバーは

 

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     (1)と(2)はボード内のJPでその機能が使えるみたい?ということは配線しなくてもいい

     結構「神配列」なので、配線はとても簡単・・・

(3)モータ本体は

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なるほど・・・

ということはこんな感じでいいかな。

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●外部電源5Vにはスイッチを追加

いいか悪いかしらんけど、(たぶん悪いとおもう)

モータドライバーへの電源供給中は、モータ本体が保持状態(ロック状態)。

トルクがかなり大きいので、もはや手動での操作ができなくなると・・・

機械式クラッチも面倒

そこで、

①モータドライバーの電源を切る。

②ロックが解除されて手動での操作が可能

③頻繁にやるとドライバーが破損する。

④フォーカスノブを急回転させたりすると逆電圧がかかる。

⑤ゆっくり操作する。

⑥結構な起電力があるので注意が必要。

⑦そのためON-OFFがわかるようLEDランプも追加。

⑧コントローラとシステム部分を分離しやすくするために基板構成は二分割。

  1)Arduinoとモータドライバー

  2)表示器とスイッチボックス

基板はエッチング処理とか結構面倒なので、CNCで加工してしまう。

この程度であれば、市販のユニバーサル基板で充分かもしれない。

でもね、やってみたいのよ~

結果、0.5mmのエンドミルでガリガリ削るので精度はよくない。

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もう少しセッティングをきちんとすれば、きれいにできるかもしれない。

専用の加工キット等があるようですが、これ以上に機械を増やしたくなしな・・・

●部品取り付け

 ここがね、一番楽しいかも。電子工作やってます感が。

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ちなみに、Amazonで売っているNano互換でも配列は一緒

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3個も入っているのにかなり安め

純正のNanoが高い・・・互換品だと6個くらい買えちゃう

Arduino Nano

Arduino Nano

  • メディア:
 

 但し、ドライバーとかダウンロードして使うのでちょっとだけめんどくさい。

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                               ↑互換品でも機能は全く一緒

次は、操作用ケースと、モータ本体の取り付け・・・